和歌山城、横になってしまいました。

やはりまだ、新しい携帯に慣れていません..。


さて、今日は和歌山から岸和田に移動して、舞台初日。


早起きをしたので、和歌山市駅から各駅電車で岸和田駅へ向かいます。

でもその前に、こんな物を買いました。

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蓬莱、551の豚まん。

関西近郊の方にはお馴染みの食材でしょうが、関東圏の私は、最初に食べた時、衝撃の味でした。

その美味しさが忘れられず、ついつい買ってしまいます。


そもそも味の前に、‘豚まん’という名前が衝撃でした。

ずっと‘肉まん’と呼んでいましたから。


聞くところによると、‘肉’と言えば、関西では牛肉、関東では豚肉。

ですから、豚肉の饅頭を、関東では‘肉まん’と呼び、関西では牛肉では無く豚肉の‘豚まん’と呼ぶそうですね。



さてさて、お腹も満足し、のんびりと車窓の風景を楽しみます。

みさき公園駅を過ぎると、左手に海が広がり始め、ぼーっと海の方を眺めていると、、あっ!!

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この木! この木!

この木、ここだったんだ!


この木に出会ったのは、もう10年以上前。

やはり、和歌山に旅公演に来ていた時で、やはり、ぼーっと車窓の風景を眺めていた時でした。


住宅街の真ん中に、突然大きな木がニョッキリと現れ、そしてその木には、大きなリングと支柱が付いていたんです。

「なんだ?」

そう思ったものの、車窓の風景は後ろへと消えて行き、私の記憶からも消えて行きました。


そして数年後、また和歌山に来た時、再会し、思い出し、消えて行き、消えて行きました。

そして今回もまた、再会し、思い出し、消えて行き、、、途中下車!


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大きな木でした。

その下には、小さな祠があり、倒れないように、鉄のリングと支柱が付けられていました。

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なんだか、鉄の首輪をはめられている様で、可哀想にも見えます。

でも、倒れるかもしれないという不安を解消するなら、切ってしまえばいいんです。

ですが、この木は立っている。

よく見ると、幹に傷が付かない様にクッションも付けられています。

人々に愛されている木なのかもしれません。


旅行者の一人に過ぎない私には、想像の域を出ませんが。



とにかく、10年来の車窓の風景が私の風景に変わり、駅に戻る途中。

秋の香りを見つけました。

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青い柿の実に、青い空。



いざ、岸和田へ。


岸和田と聞くと、一番に思い出すのが、勇壮で伝統的な、‘だんじり祭り’。

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でも、こんな普通の商店街や、

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こんなショッピングモールもある町です。


でも、もちろん、

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だんじり祭りの香りもします。


‘エアクッション入り’って!

だんじり足袋、恐るべし!



さてさて、ホテルは岸和田でしたが、劇場は、貝塚。

初日なので、早めに劇場入りすると、差し入れの食事が。

水茄子、美味しかったなぁ~。


メイク道具の準備。

衣装のチェック。

舞台のチェック。

柔軟体操。

ミーティング。

殺陣の稽古。

メイク。

衣装。

かつら。


そして、舞台袖にスタンバイ。


舞台装置越しに聞こえてくる客席のざわめき。

スタッフさんのささやき声。

妻役、妹役との、「宜しくお願いします。」の一言。


いよいよです。


天を見上げます。

初演の時は、緊張を振り払う為に。

再演の時は、亡き父に想いを馳せて。

そして今回は、

妻、まだ見ぬ我が子、緊張、亡父、大きな木、秋の香り、だんじりの町、水茄子の味。

全てが力となり、全てが動き出し、全てが止まり、幕が開きました。


楽しい!!



今日は長くなりました。

まだ興奮しているみたいです。


ではまた。