今日、リアルタイムで、38話の放送を観ました。

そして、次は、39話。

いよいよ、「ザ・ホスピタル」最終回の放送です。



「ザ・ホスピタル」の収録は、毎週水曜日でした。

水曜日には、‘スー・イーホア’を頭の何処かに置きながら家を出て、お水を買って、スタジオに入る。

そして、いつものメンバーとゲストメンバーに挨拶をして、左から2番目のマイクの前に座る。


そんな10ヶ月でした。


「ザ・ホスピタル」の収録が終わってから暫く経ちますが、未だに、水曜日は「ザ・ホスピタル」の収録日という気がします。


いよいよ放送も最終回なんですね。



最終回の収録には、グァン・シン役の小林さん、チュウ・チンチョン役の木下さん、そして私の三人とも、真っ白なシャツで臨みました。

単なる偶然なんですけど、そんな偶然が愛しかったです。


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10ヶ月。

この記事を書こうと思ってブログを読み返してみると、最初に、「ザ・ホスピタル」の記事を書いたのが、昨年の9月30日。

キーワードは、‘純粋’でした。

この‘純粋’は、結局最終回まで関わってきましたね。

最初と同じものではなく、別のものでもない、‘純粋’となって。

形と位置を変え、大きさも相対的には変わったと言えるでしょう。



「弟1話」のブログで書いた、スー・イーホアの‘笑い方’と、‘呼吸’。

‘最低でも4種類の笑い方がある’と書きましたが、4種類以外にも無数の笑い方がありました。


それから、‘吸ってちょっと吐いてから喋る’。

これは、ジェリー・イェンさんのクセかな?と思ったんですが、違いました。

インタビューに答えていらっしゃる時には、ありませんでしたから。

これは、ジェリー・イェンさんがスー・イーホアを演じる時のクセ。

言うなれば、スー・イーホアのクセです。

始めの頃は、中々合わなかったけれど、後半には、どんな演技の時に、そのクセが出るか、‘クセのクセ’のようなものが分かってきたのが嬉しかったです。


ジェリー・イェンさんとは、スー・イーホアを通して、10ヶ月を共にしてきました。

最終回の中に、その10ヶ月を特に感じたシーンがあったんです。

それは、スー・イーホアが、長めの語りをするシーン。

語りですから、それを喋っている時の、スー・イーホアの顔は見えません。

でも、

今、微笑んでるとか、

今、上を向いてるとか、

今、目をつぶってるとか、

わかるんです。

わかる気がするんです。

「あぁ、これが、ジェリー・イェンさんと私の10ヶ月なんだなぁ~。」なんて、一人で感じていました。


‘笑い方’も‘呼吸’も‘語りも’、懐かしいです。


懐かしいといえば、内緒にしていた、‘2番目のマイクを選んだ理由’も、今となっては懐かしいです。

私が、2番目のマイクで、スー・イーホアを演じた理由は、相手役との距離を近付けたかったからです。

スタジオには、マイクが4本あり、2番のマイクに入れば、相手役が1番に入っても、3番に入っても、隣りで出来ます。

1番と4番の遠いマイクで演じるのも、2番と3番の近いマイクで演じるのも、些細な違いしか無かったのかもしれませんが、その些細さえ味方にしたかったんです。

結局、最終回まで2番マイクだったなぁ~。

懐かし~い。



海外ドラマの中には、「最終回は、パート2への始まり。」という作品もあります。

でも、「ザ・ホスピタル」は、最終回は最終回。

もう二度と、あのメンバーが集まる事はありません。

最初から分かっていた事ですが、やはり寂しさを感じます。

しかし、出会えなかった寂しさに比べれば、満面の笑み。

それに、「ザ・ホスピタル」に出会って得たあらゆるものは、私の中に残り、次に繋っていきます。

仕事は勿論、プライベートにも。

繋る限り、最終回はまだまだ先。

今は、そんな気持ちです。



私が、「ザ・ホスピタル」に出会えた事は、本当に運が良かったんだと思います。

「ザ・ホスピタル」という作品に、この作品を通して出会えた多くの人々に、心から感謝します。

ありがとう。

一生忘れない作品です。



最後に、今も、DVD作成等をして下さっているスタッフの皆様、暑い日々の中、お疲れ様です。

どうぞ、頑張って下さいませ。

ありがとうございました。


ではまた。