久し振りの更新になります。


妻が、出産準備の為に里帰りをしてから、約10日。


まだ、我が子は産まれていません。


予定日は、まだ少し先なので当たり前ですが、

「先生から、いつ出て来ても大丈夫と言われました。」

なんて話しを聞くと、携帯電話が鳴る度にドキドキします。


でも、妻の方が、遥かにドキドキしている事でしょう。

何せ、お腹の中に人間がいて、いつ出て来るかわからない。

しかも、私が傍にいないのですから。

私は今、舞台の稽古中。

そして、声の仕事もあります。

稽古場内、スタジオ内では、携帯電話さえ通じないのですから。


よく、「出産の時、男は何の役にも立たない。」と、言われます。

でも、どんなに役立たずであろうと、近くにいるだけで、手を握り合うだけで伝わるものが、どれほど多い事か。



妻が里帰りしてからというもの、連絡は、電話やメールや手紙。

里帰りする前も、言葉や文字を使って会話をしていたという点では、何ら変わりません。

でも、全然違います。

会話は、触覚も使うんですね。

触れ合う事は勿論ですが、黙って隣りに座っている時も、ただ同じ空間にいるだけでも、触覚を使って会話をしていたんだと感じる毎日です。



最近よく、月を探します。

妻も、月の満ち欠けを気にしていると聞いてから、よく探すようになりました。

理由は、二つ。

一つ目は、「赤ちゃんは、新月や満月に生まれる事が多い。」と、聞くから。

空を見上げては、一喜一憂しています。


そして、もう一つが、触覚の為。

同じ月を見ているんだと思うと、同じ空間にいる触覚を少し感じられるからです。


もし、皆さんが月を見つけ時、一瞬でも私達の事を想って頂けたら、この上ない幸せです。



少し、仕事の事も書いておきます。


今度の、「ソウルイーター」は、某雑誌に思い出深いシーンとして上げた、メデューサとのダンスシーンの回です。

メデューサ桑島さんとの芝居のやり取りは、決して一人では行かれない高みや深みに行かれる気がして、とても面白かったです。

凄い方です。


8日に、フジテレビ系列で放送される「バットマンビギンズ」で、キリアン・マーフィーさん演じるところの、クレーン役の吹き替えを担当しています。

キリアン・マーフィーさんは、「プルートで朝食を」、「麦の穂を揺らす風」でも、吹き替えを担当させてもらいましたが、作品毎にイメージが違い、とても面白いです。

イメージは違うのに、いつも少し狂気の香りがして好きですね。


舞台公演、「三屋清左衛門残日録、夕映えの人」の、立ち稽古が始まりました。

初日は、21日の、岸和田、貝塚公演。

岸和田、貝塚の鑑賞会の方々、もう暫くお待ち下さい。

宜しくお願いします。



ではまた。